知り合いの牧場に出陣してまいりました。
今回の狩猟は...マスターに付かず、自らの計画により牧場で狩る❗️です。
牧場は数箇所ありいずれも低い山に囲まれています。その中で国道や農道から見えない位置にある面で牧草をぬくぬくとモシャっている鹿達にお見舞い申し上げるのが狙い。
車は知り合いの牧場なので乗り入れ許可OK。残滓の処理についても了解済み。
ココ...非常に大事ス。
ふむ...行動はこうだ。
マシーンを牧場手前の通路付近の藪陰に隠して入れて、時期を見て降車→笹藪の陰から隠し牧草地内でモシャってる鹿を狙撃→捕獲する。
同行者(友人)は先行して位置を偵察。
先ずは夜明け前の真っ暗ななか、車を藪陰に停車。
なんか周囲はよく見えないけどエンジンを切りちょっと朝ごはん🍙
同行者と「いやー、鹿取れすぎたらどうする〜♪?食べきれるかなぁ」などと呑気に話しているその後、あんなコトになるとは想像もつかない我々であった。
数分後
「ファッ?!」
真っ暗闇の中、何かが車の前をサッと横切ったよね?いや、絶対なんかが暗闇でデカイものが動いたよねぇ?
鹿...?まさか車のこんな近くにはこねーべ?
ホラー映画のよくあるド定番のような設定に一瞬でビビりまくる。
「まさかヒグマ....だったりなハハハ...」
「................。」
「................。」
車内完全に沈黙...
いやいや笑えない、この辺の山では全然笑えないからな❗️
とりあえず周囲の安全を確認(暗くて見えない)
とりあえず獣はいない(暗くて見えない)
恐る恐る降りて藪陰に向かう(暗くて見えない)
うん...待機完了。(暗くて見えない)
日の出5分前。
いよいよ世界に太陽の光がさし始めた。
ザ・ワールド❗️
そして時は動き出す。
「‼️⁉️」
それはまさに鉄塊だった。
そこには太陽の光に照らされ。
デカイ笹藪に隠れたと思っていた場所で。
ただ笹が数本しか無かった場所に隠れれる訳もなく。
圧倒的、ひたすら圧倒的に存在感を周囲に誇示する我がブラックマシーンがあった。
「くそwwちょwwwwクルマ丸見えwww」
同行者が藪陰で堪えきれず噴き出す。
もはや曇りなき眼で見なくても丸見えだから。シシガミも二度見するレベルだからコレ❗️
ま、まぁもうコレは仕方ない。うん。今更もう動かせない。
そんなことより、目の前の隠れ牧草地だ。
牧場主の話によると夜な夜なこの隠蔽空間に鹿20頭からなる群が出入りし、牧草食べ放題祭りをしているという。いよいよ俺の狩猟開始だぜ❗️と意気込む。
どれ、隠れ牧草地の中はどうなっているかな....
と覗いた瞬間、
「ピィッッッ‼️」
「((((;゚Д゚)))))))⁉️」
我々の真後ろ(道路側の牧草地)から鳴り響く
鹿の警告の鳴き声。
振り向くと、すぐ我々の背後40mくらいで二頭のメス鹿が軽やかに走り去るお尻が見えました。
向こうは公道側、発砲はもちろん不可。
鹿「偵察任務完了♪」
という感じです。
ルンルン気取りじゃねぇかあの鹿ども....
もちろん、この後すぐに
改めて隠れ牧草地に行ってみると群もおらず。
鹿笛を吹いても鳴き返されることもなかったのでした。チーン。。。
思えば、
車を牧草地の中入れるのが早すぎたし、停車位置も悪かった。
牧草地流し猟なら、日の出後にサッと車で牧草地入口まで入り即座に射撃するか、
さもなくば遠くに停車して、忍びながら歩いて隠れ牧草地に行くかする方がよかったヨネ。
暗闇は人間には見えないが鹿達には丸見え。
車も最初から群れに見つかってたと思われる。
多分、闇夜のなか最初に車の前を横切ったのは、この二頭の斥候鹿だったんかなぁ。
朝の牧場はこんな感じで鹿にバカにされながら終了。
国道沿いや林道の流し猟はアウェー地ということで、通報されたり他の地元プレデターと接近するのもイヤなのでやめました。
大人しくホテルに戻り休憩。美味いコーヒーを飲みホテル内の温泉に入る♨️♨️♨️(=^ェ^=)温泉最高。
15:00
ラストチャンスに掛けて隠れ牧草地に行く。
マシーンはだいぶ手前に停車。徒歩200m。
隠れ牧草地を覗くと、、
い、いました‼️
ツノが二つに枝分かれした、なんか小さめだけどオス鹿だァァァァ‼️
バックストップよし。
人影なし。
周囲の安全よし。
スコープに入れる。
ノソノソ歩いてる...歩いてる...フ...フフフ...(興奮)
ここまで長かった...生まれて初めてついに、ついにここまでハッキリと鹿をみた‼️
「目標をセンターに入れてスイッチ...目標をセンターに入れてスイッチ...目標をセンターに入れてスイッチ‼️」
気持ちはすでにサードチルドレン。
撃った。
センターに入れてスイッチ外れたァァァァオアアアアァァァ!!
猛然と走り出すオス鹿に再度スコープ!
一瞬でスコープ内から消える。
再度スコープ!また一瞬で消える。
奴はもっすごい速度でジグザグに逃げてる。
レミントンは自動銃。連射できることが長所です。
サードチルドレンスコープ使わずに2連射!
当然、当たらない。ハハ。
呆然自失で膝から崩れ落ちるサードチルドレンを尻目にピョーンピョーンと悠然と逃げる鹿。
こうして自らが初めてプロデュースした牧草地遭遇戦は猟果ナシで終わりました。
この隠蔽空間での惨敗により、その夜から数日、彼は鹿に囲まれバカにされ続けるという悪夢にさいなまれたという。
これが私と鹿達の長きにわたる闘争の始まりであります。