狩猟はじめました

北海道で狩猟するブログです

そんな装備で大丈夫か?

10月20日、21日と二回目の出猟でございます。

今回は狩猟暦25年、職場の上司でもあるマスターに同行しての初出撃。現地の宿泊先で合流してからの流し猟となります。

知り合いの方(の父上)が牧場経営されているとのことで牧草を鹿にモリモリ食べられているそう。牧場内で早朝の牛がいないときに捕獲をしてほしいとのことでマスターとパダワン(見習い)の私が出陣です。

 

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今回のテーマは「とにかく雰囲気を楽しむこと」としており、

①事前にきちんと狩猟可能箇所を確認できるか。

②教科書どおりの安全行動をできるか。

③撃たなくても森林浴。

④解体要領の体験。

⑤装備の確認。

 

となっております。

 

①の狩猟可能箇所の確認は、

事前に入林箇所の国有林図を確認して、当日も持参していました。(絵画を入れる筒の容器に入れて持参)また、鳥獣保護区のMAPと併用して随時確認できました。現在地は圏外のため、グーグルマップは使用不能。前回からし使用してるジオグラフィカが威力を発揮。

 

②安全行動は、裸銃は絶対にしないこと、「銃口の向き」「弾は獲物を確認してから入れる!獲物を確認してから入れる!」「撃つときはバックストップ」などなど教本に書いてある法律的なことを厳守を常に念じ続けておりました。初心者のよいところで、まさに教科書どおりです。

牧草地では早朝にひょっこり顔を出したオス鹿に射撃するもハズレ。群れが一斉に逃走に移り、その数の多さにびっくりしました。笹薮周辺に20頭はいた・・・・。どこに潜伏してたんだかまったく見えなかったよ!唖然として第二射することできず。

ま、そんなもんだろぅ

 

③森林浴。車を使った流し猟で森林浴など最初からなかったんだ・・・。林道が狭かったので笹が常にマシーンの横をバシバシ擦りまくりながらから、蜘蛛が数十匹単位でフロントガラス及び車全体に群がる中、日本の元風景のような森林など見る余裕すらなかったす・・・。

 

④解体・肉保管

今回はマスターが2頭を仕留める。(オス3歳×1、メス2歳×1)内、オスのほうはトドメが必要だったためパダワン銃で首を撃つ。その後、解体を手伝いモモ肉、背ロース、内ロース、タン、心臓をGET。

大猟です^^

マスターいわく、肉を冷やす前に袋詰めすると水滴などで不味くなる。冷えるまでは密封しないほうがいいよ。とのこと。

マスターは車内のコンテナにペット用シートを敷き、その上に解体した肉を部位ごとに置いておりました。

あとはコンテナを重ねるが密封はしない。

これか・・!

 

 

⑤装備の考察

これです。今回の最大のポイント!

マスターの装備はいたってシンプル。車には色々(鹿ハンガーや衛生品、脱出器具、等々)を積載しているが、服装はびっくりするくらい軽装。普段着のような服(シャツにジーンズ)に猟友会ベスト、帽子、もっそいちっこいリュック、銃。ベストに無線機とイヤホン。

リュックには解体に使うナイフとビニール袋。解体したモモ肉を吊るす短いロープ数本、くらいしか入ってない。

 

対して、パダワンの私は、衛生品やらスマホバッテリーやら解体道具(ナイフ、土のう袋、ビニール袋各種、ゴム手袋)、昼ごはん、携行食、水、なんかをごちゃごちゃとリュックに入れたものを、ベストの上から背負う。ウエストポーチにも鹿笛やらコンパスやなんやら満載。服も中に着込みすぎちょっと暑い・・?

なにより

お、重い・・・。うまく斜面を登れない・・。

装備が木の枝にひっかかり、ばらけそうになる。

行動も遅くなる。このマヌケがぁ!

 

なにより疲労感ハンパない。当然息が上がり、集中力、判断力も低下していると思われる。汗も大量にかくので冷えて寒くなる。

もう鹿を撃つどころではないッ...!!?

 

これは、、、全然ダメだ。このまま山に入っていったら重大事故につながると思われる。

幸い、今回はなんもなかった。たまたま運がよかっただけ。

こうなると、もうなんのために行っているかわからない

 

流し猟は車を使用し、林道に停めた車を基点としてちょっとだけ山に入る。登山で縦走するわけじゃない。

 

この重量では鹿を搬送、解体することは無理。まして、その後、狭い林道をまた集中して運転して下山しないといけない。

 

装備品の配置(車に置く?身に着ける?)と移動時(鹿追跡時)の服装(リュック?ウエストポーチ?腰ベルト?)を軽量化の方向で大幅に見直さないと!!

 

マスターの第一声が印象的。

「パダワン、そんな重装備で大丈夫か?」

 

これから冬になり、スキーによる忍び猟がはじまる。真冬はスキーやらカンジキやら増えるよォ。

行けるのかオイ...。考えないとダメだぞオイィィィ!

 

 

『一番良い(軽い)装備を頼む!』

 

 

 

神は言っている、ここで死ぬ運命ではない、と。

 

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〔ゲーム・エルシャダイからも抜粋〕